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雪の会津

「蔵に柿」
撮影地 福島県南会津郡只見町楢戸 
撮影日  2005.12.11
      ハッセルブラッド150ミリ 

 例年ならクリスマスの頃に雪が積もり根雪となるのだが、今年は12月2日に降った雪が根雪になってしまった。只見町は名の知れた豪雪地帯であるが、撮影日の約1mの積雪はまれである。
 それにしてもすごい数の柿である。雪の重みで枝が折れんばかりである。昔は柿も貴重な食料源であったが、今はほとんど取らない農家が多い。食べ物が豊富ということもあるが、好んで食べていた子どもの数が少なくなってしまったということと、年寄りだけになってしまい、柿を取れない農家が多くなったのも原因である。
「柿に雪」
 撮影地 南会津郡只見町楢戸 2005.12.11
       ハッセルブラッド150m

 たわわに実った「柿と雪」を撮影した。
 ここ只見町は、標高300mほどで気温はそう低くはない。そのためか、柿がまだ霜にあわずちょうど良い赤みで色づいていた。そこへ早すぎた雪である。
 このような美しい「柿に雪」の絵はそう多くは見られない。
「雪がこい」
   撮影地 南会津郡只見町黒谷 2005.12.11
         ハッセルブラッド150ミリ

 めっきり少なくなってしまったが、ここ南会津にはまだかやぶき屋根の農家が残っている。冬の寒さを防ぐため、家の周りを藁や茅で覆い雪囲いをする。こうしないと戸や壁の隙間から雪が吹き込んで南会津の冬は過ごせないのである。幼少時代の、掛け布団が自分の吐く息で凍っていた頃を思い出す。
「柿に雪」
   撮影地 南会津郡下郷町安張 2005.12.10
         ハッセルブラッド150ミリ

 柿の大木は珍しい。もはやこの柿を取って食べるものは野鳥だけである。手や竿で取れる高さではない。例年今の時期はヒヨドリやカラスが柿をついばんでいたが、鳥たちもこの雪には驚いて自分のすみかでひっそりと寒さをこらえているようだ。
 この柿の木も写真家に知られてきたが、この秋、珍しい柿の木の種類なので材として高く活用できるため売ってほしいと言われたそうである。断ってくれた所有者の方に感謝したい。